今回のマルカブログは―『宝石鑑定士』って何?国家資格?―をテーマにダラダラツラツラと。大阪・豊中の質屋マルカが日々の業務や雑感などを、気が向いたときに更新するゆる~いブログです。もしかしたら、お役に立つ情報があるかも!?
こんにちは。
ブログ第3弾、頑張りすぎると必ず失敗しますので(笑)、ゆるーいペースで進めてまいりますね。
でも、最初はやっぱり張り切ってしまいますけど。
えっと、今日は宝石鑑定士についてです。
マルカのページでもいっぱい書いてあります。(笑)
一応アピールポイントなもので。
宝石鑑定士、って実は国家資格でも何でもないんです。
というか、そもそもそんな資格はありません。
国家資格で『鑑定士』と名の付くのは、不動産鑑定士だけなんです!
じゃあ、質屋マルカの言ってる『宝石鑑定士』とはいったい何なのか。
はっきりさせてくれー!
はい。
僕たちが持つ『宝石鑑定士』という資格、それは、厳密には、ジェモロジカル・インスティテュート・オブ・アメリカという機関が発行するグラジュエイト・ジェモロジストという資格なんですっ!
分からんよー!
はい。
米国宝石学協会(G.I.A)という協会が発行する、宝石学を修了したものという資格です。
ちなみに、米国宝石学協会というのは、世界の宝石業界で絶対的な地位を持つ機関で、ダイヤモンドの品質を表す4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)という基準を作った機関でもあります。
その期間が主催する『宝石に関する勉強』を修了させた者に与えられる資格なんです。
そんなに大変な資格なんかい?
はい、大変です。
まず、30〜50ページくらいの宝石に関する本を40冊くらい読んで頭に入れないとダメです。
サファイヤの本、エメラルドの本、ダイヤモンドの本・・・・・・・・・。
読んでも読んでも終わりが来ません
もちろん、テストがあります。
そして、100石以上に及ぶダイヤモンドの品質判定実習があります。
ルーペと顕微鏡を使って、ダイヤモンドの品質(4C)をひたすらにチェック!チェック
最後には8石連続テスト。
次には、見た目なんだかさっぱりわからない宝石(と呼べないものもあります)が何の宝石なのかを当てるクイズが700問以上あります
いや、クイズといっても、10種類以上の鑑別機材を使って、総合的にどの宝石かを見分ける実習です。
メジャーなところでいうと、サファイヤやエメラルド、ルビー。
マイナーなところでいうと、パワーストーンでもでてくるハウライトとか、ジャスパーとか。。。
これが一体、何の役に立つのか、というと。
ダイヤモンドの品質判定には大いに役立ちます。
というか、これをやっていないと、ダイヤモンドの品質判定???という感じです。
(もちろん、勉強する機会はいろいろありますので、できると思います)
そして、お持ちいただいた宝石が「なんの宝石?」なのかをすぐに見分けることができるようになります。
例えば緑色の翡翠(ヒスイ)っぽい宝石。
翡翠?ネフライト?クリソプレーズ?染色ヒスイ?アイドクレーズ?クォーツ?
半透明の緑色の宝石はたくさんあります。
例えば、ヒスイなら査定額は30万円。でもそれ以外の場合は0円なんです。
宝石としての価値はありません。
もちろん、ダイヤモンドについても同じです。
ダイヤモンドなのか、無色サファイヤなのか、ジルコンなのか、キュービックジルコニアなのか。
やはり、ダイヤモンド以外のお値段は0円です。
もし、これを見分けれなかったら・・・。
たぶん、まっとうにお店を続けていくことはできません。
とまあ、こんなにツラツラと書きましたが、要は『宝石のスペシャリスト』になろう!というのがこの資格なんです!!
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