今回のマルカブログは―質預かりのシステムってこうなってます!―をテーマにダラダラツラツラと。大阪・豊中の質屋マルカが日々の業務や雑感などを、気が向いたときに更新するゆる~いブログです。もしかしたら、お役に立つ情報があるかも!?

質預かりのシステムってこうなってます!

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投稿日:2017/12/3
カテゴリ:質屋について

こんにちは。
前回に引き続き、質屋のシステムをちょっと解説していきたいと思います。

別に知りたくない
まあ、ちょっと読んでみて頭の片隅にでも入れておいてくださいな

どんな時に使うの?

「月末に売上金が入ってくるのに支払がある!」「給料日までちょっとお金が足りない!」「友人に急に結婚式に招待された!」「プレゼントや欲しいものを買うお金がない!」などなど・・・
毎日の生活でお金が足りなくなることは結構ありますよね。そんな時に皆さんの力になるのが『質屋』です。
自分が持ってる品物を質屋にもっていけば、その場で価値を調べてくれてすぐにお金を借りることができるんです。

個人の信用調査とか、複雑な書類とか、保証人なんかも一切必要なく、必要なものは品物だけ。
早ければ5分、長くても15分程度でお金を借りることができます。

どんなものを持っていけばいいの?

質屋はお預かりした品物が質流れとなってお金を返してもらえない場合に、その品物を処分して元金に充当するんです。なので、その際の処分額がその品物の価値という事になります。
欲しい人がたくさんいる品物は高く処分することができますので、その品物の価値は高くなります。逆に欲しい人が待った良くいない品物は、処分することができませんので価値のない品物、という事になります。
要は「中古品」として出回っている品物が質屋で扱える品物となります。

お店にもよりますが、質屋マルカではこんな品物を取り扱っています。
金・プラチナ/ダイヤモンド/宝石類/ジュエリー/ロレックスなどの時計/セイコーなどの国内時計/エルメス・シャネル・ルイヴィトンなどのブランドバッグ・財布・アクセサリー・ジュエリー/カメラ・レンズ/iMac・MacBook・iPad・iPhoneなどのアップル製品/パソコン・テレビ・ムービー・ゲーム機などの電気製品/ギターやサックス・トランペット・フルートなどの楽器/毛皮のコート・ショール

気になる品物がありましたら、是非気軽にお問い合せ下さい。

質屋の歴史?

そもそも、質屋というのは鎌倉時代にできたと言われています。
ちょっとした生活資金を借りるために身の回りの物を持っていってお金を借りる、それが質屋でした。昔は物を大切にする時代でしたので、スーツや着物などでもお金になってたんですねぇ。
戦後の混乱期では鍋や食器類も質屋で取り扱ってていたとか

しかし、最近では大量消費の時代です。
企業もより収益を上げるために年に何回も新製品を発売したり、大幅値下げしたり、ユニクロやニトリなどに代表されるそこそこの品質で安いものが多く出回るようになりました。こんな時代では「すぐに型落ち品となる」「製品のもともとの価値が低い」ということになりますので、質屋でもそれに見合った価格しか融資できなくなってきています。

僕が子供のころは、ラジカセやコンポ、テレビや冷蔵庫、着物などもたくさんあって、僕は質流れ品で生活していた気がします

そんなこんなな状況ですので、最近では、質屋の取扱品は高級品にシフトしています。
今はバブル時代によく売れたものが中心。金・プラチナやダイヤモンド、宝石、ジュエリー類、ロレックスなどの高級時計、エルメス・シャネル・ヴィトンなどのブランド品ですね。

それに加えて当店では、質屋では取り扱う事が少ない、カメラ・レンズ、iMacやMacBookなどのマック製品、比較的新しいテレビやパソコン、ギター・サックスなどの楽器類、毛皮などを取り扱っています。

じゃあ、その質預かり(質入れ)のシステムってどないなってんの?
はい、ざっくりと簡単に。

質屋のシステムを超ざっくり

まず、最初に品物を持ってきていただきます。
持ってきてもらわない事には、なにも始まりません。

我々質屋は、そのお品物のことやお使いの状況など色んなお話をお伺いします。
そして査定、現時点での相場を算出します。で、ご納得いただければ、お客様にお金と質札をお渡しして、代わりに品物をお預かりするのです。お預かりした品物は再度チェックしてから、質蔵と呼ばれる厳重な倉庫に入れちゃいます。

で、期限は3ヵ月です。
3ヵ月以内であれば品物を持って帰っていただけますし、質料だけ払って期限を延長することもできます。(質料を1ヵ月支払えば、期限を1ヵ月延長することができます)

お預かり期間中にも質料は1ヵ月単位で必要となりますので、お持ち帰りいただく場合には、元金と質料を合わせてお持ちください。

もし期限内にご連絡もなく、撮りに来ていただけない場合は、質流れとなります。

これがざっくりとした質預かりのシステムです。

質流れってなに?

つまり、期限を過ぎて品物が質屋のものとなること、それを「質流れ」といいます。

質屋営業法によるとですね。
「質屋は、流質期限を経過した時において、その質物の所有権を取得する。但し、質屋は、当該流質物を処分するまでは、質置主が元金及び流質期限までの利子並びに流質期限経過の時に質契約を更新したとすれば支払うことを要する利子に相当する金額を支払つたときは、これを返還するように努めるものとする。」

あー、なんで法律ってこんなに読みにくい文章なんでしょうね(# ゜Д゜)
ざっくり解説しちゃうとですね。

質預かりで期限を過ぎてしまった品物は、質屋のものとなります。
でも、たとえ期限が過ぎて質屋のものになった場合でも、品物をまだ処分していなくてお客様が不足分の質料をちゃんと支払った場合は、品物は処分しないでお客様に返しなさいよ。

ミソはこの後半です。
品物やタイミングによりますが、質屋は質流れになってもすぐに品物を処分することはありません。もちろん、様々な事情から質流れになってすぐに処分することもありますが、品物があるうちは返してあげなさいという、なんともほんわかとした法律となっているんです。


質屋は地域密着の商売です。
地域の皆様に助けられて商売をし、地域の皆様の手助けをさせてもらっています。
一度、質屋を利用して頂くと品物を出して頂くまでの長いお付き合いとなります。
また、再び利用して頂くことも多々ございます。
これが質屋が人情商売と言われる所以でしょうか。

でも、それってこういう人情法律から来ていたとは・・・
ざっくりと質屋の仕組みは理解して頂けたでしょうか!?!?

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